写真で見る故障事例
よくある故障事例写真に少し解説をつけてみました。ご参考までに・・・
1.ガス漏れ
ガス漏れはサイクル部品のどこからでもありえます。
一般的にはガスと同時にコンプレッサーオイルも漏れる為、油染みを目視で発見することにより
ガス漏れがわかることもあります。ただし、正確な漏れ判断には専用の検知器が必要です。
コンデンサー1

右下・左中の溶接部から漏れています。
ガス漏れに伴い漏れたオイルが付着した部分が
黒く見えます。

コンデンサー部はラジエター・電動ファン
グリル等に囲まれている為、
車に搭載された状態では判り難いかも・・・

国産車で部品価格は定価¥18,000−程度から
コンデンサー2

真ん中下部に大きな漏れがあります。

コンデンサー1と見た目・構造は
大して変わりませんが輸入車の為、
部品価格は定価¥93,000−と
めっちゃ高です・・・・・
エバポレーター1

ちょっと写真ではわかりにくいですが
真ん中より少し右下で漏れがあります。
プレッシャースイッチ(下のパイプに付いてる部品)
周りにオイルが付着しています。

このタイプのユニットでは
エキスパンションバルブ(上方真中の長方形の部品)
との接合面付近で漏れることが多いようです。

国産車で部品価格は
¥16,000−〜¥45,000−程度です。
エバポレーター2

左下から漏れています。

こちらは輸入車で
部品価格は定価¥110,000−と
バカッ高デス・・・・涙・・・・

エバポレーター部は車室内に配置されている為
一般的には目視できません。
ガス漏れ検知器を使用しないと発見できない上、
漏れが起こる確率の高い厄介な部品です。
2.マグネットクラッチレアショート
エアコンのヒューズが飛んでしまう場合に多いのがコンプレッサーのマグネットクラッチ部のショートです。
少しずつショートしていくことが多いので大きめのヒューズを入れると少しの間、改善される事がありますが
規定以上の電流が流れ、配線等に負荷がかかり、最悪燃える事もありますので
規定以上のヒューズは絶対に入れないで下さい!!
こちらは国産の可変コンプレッサー

写真では光ってよく見えませんが
テスターで測定すると
クラッチ部の抵抗値が
1オーム以下になっています。

正常値は3オーム弱です。

このタイプは
コンプレッサーアッセンブリー交換となります。
こちらは(株)デンソー製のマグネットクラッチを
分解したものです。右端のパーツの中に
コイルが巻かれてあり、これがショートの原因となります。

デンソー製はデンソーサービス店なら
コイル部のみの交換可能です。(輸入車を除く)

が、交換にはコンプレッサー脱着が必用なので
工賃はそこそこかさみます・・・
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