2001年11月某日 こんな車・・・・あり?! 
ホームページの効果か一般のお客様の来社が増えつつある今日この頃。
そんな中、飛び込みで当社に訪れた某メーカーの最高級車に乗るお客様。
電気関係のトラブルだったのだが、幸いにもこの車の修理は
当社の得意とするところ。
とりあえず不良箇所と思われるユニット部品を車検証のデータ
部品屋さんから取寄せ取替えてみると・・・
症状は改善されたが制御が出来なくなってしまった。
”これはユニット以外にも不良があるな”と判断。
配線図をもとに探っていったのだがどうもおかしい・・・
配線図と実際の配線が合わないのだ。
まぁ、色が違う・コネクターの形状が違う程度の違いは良くあるのだが、
システム構築自体が違う・・・・・
念のためメーカーに問い合わせてみると・・・
この車の実際の配線は新しい年式の車に採用されている物と判明・・・・・
そういえば・・・・クーラーパーツなどを見てみると
どう考えても平成5年のマイナーチェンジ以後のもの・・
しかし車検証の初年度登録は平成3年の初期型だ・・・・・・
もしや・・・車検証と車が違う???・・・いやいや・・・車体番号は同じだ・・・
ということは・・・
平成3年のボディに平成5年以降のエンジン&パーツを載せて創られた車だ・・
普通の車だったらこんな手間をかけて売ることはしないだろうが
なにせ某メーカーの最高級車エンジンが壊れた車とボディが潰れた車を
組み直しても手間賃が取れるほどの値段で売れる・・・

書類を見ると中古車屋で買ったようだが点検記録簿もついてない・・・
多分お客さんは知らずに買ったのだろう・・・・

結局、ユニットを新しい年式のものと交換して修理は終わったのだが
通常なら1時間で終わるところが、システムの確認の為、
配線をたぐったりなんやらで4・5時間・・が、お客さんが悪い訳ではないので
請求する訳にもいかず・・・最初のユニットも無駄になったが、部品屋さんが
間違えた訳でもないので返品も出来ず・・・
ましてや当社のミスでもないので、何ともやり場のない怒りが・・
あえて言うなら、こんな車を平気で売ったと思われる業者が悪いのか・・・
とにかくなんともやりきれない虚しさが残った修理でした・・・
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