2005年5月 ちょっとビックリエアコン点検 詰め込みすぎ?
気温も上がり始める5月某日。当社ではGW前後から一気にエアコン点検・修理が多くなる。
GW明け早々のこの日のエアコン点検は
マセラティクアトロポルテ
エンジンルームを開けるとでかいエンジン+ツインターボで
エンジンルームはぎっしり
整備性はかなり悪そうだな・・と思いつつ・・・ゲージをあてると
ガス不足
ガス補充で問題なく冷えるので単なるガス漏れのようだ。
って事で早速ガス漏れ点検開始!

エアコインサイクルは基本的に循環(繋がって一周している)ため
ガス漏れ点検時は配管を順番に追って行きながら点検する。
が、このお車の場合、エンジンルームがぎっしりの為、配管がすべて目で見えない部分もある。
こんな時は
漏れやすいポイントである各パーツの接続部・ホースのかしメ部分・
各ユニット(エバポレーター・コンデンサー・コンプレッサー・プレッシャースイッチ等)を
重点的にチェック
する。通常、金属(アルミ)のパイプ部から漏れる事は滅多に無い
パイプ部から漏れる場合は亀裂や穴あきなのでシューシュー音がするほどの漏れとなり
直ぐわかる。ゆえにパイプ部はそれほどしっかりとは確認しないのだ。

で・・・このお車も通例通り点検を進めるが・・・それほどの漏れ箇所は見当たらない。
お客様の話からするとかなり大きな漏れが予想されたのでより確実な点検の為、
ジャッキアップしてアンダーカバーを外すと・・・・
うわっ!!コンプレッサーオイルがどこからかポタポタ落ちてきている!!
たどってみるとエンジン上部から来ているエアコン高圧パイプにオイルがつたって来ている。
??このパイプの上の繋ぎ目はチェック済み、そこは漏れていなかった・・
となると・・・
まさかパイプの途中で漏れている???
そこで、再びエンジン上部に戻りパワステホースの陰に隠れているエアコンパイプを
確認する為パワステホースをチョット引っ張ると・・・・・
”シュー”・・・!!・・・パワステホースを離すと”・・・・・”・・・引っ張ると”シュー”・・・・
なんてこった・・・・ この日記の過去記事に下手な改造でパイプ部と他の部品が接触して
漏れた例を書いたがノーマル車でこれが起こるとは・・・・

そう、元々の作りでエアコンパイプとパワステホースが微妙に接触しているのだ。
一応エアコンパイプにはクッション材が巻いてあるが接触圧力と振動に負けてしまっている。
鉄パイプのパワステホースとアルミのエアコンパイプが擦れれば
エアコンパイプが負ける&ガス漏れは必須だろう・・・・・


と・・・・今回のお話は別段面白い話やオチ有りではないのだが
珍しい例でビックリしたって事と数多く出回っている車種ではないので
このお車だけなのか他の同車種も同じ作りなのかご存知の同業者の方がいたら情報を!!
ッて意味で書かせていただきました・・・駄ネタで失礼致しました・・・^_^;


最新記事 のTOPへ 先月記事