数年前の9月某日 ボッタクリ?
僕ら電気屋がマイナーな業種であるといわれる理由は基本的に
ディーラーさんや整備工場さんの下請けだからだ。一般のユーザーの方は
車が壊れれば、まずはディーラーさんや整備工場さんに行くだろう。
で、そこで全てが直せるわけではなく
(勿論全てフォローできるところも多々あります)
板金は板金屋さん、ガラスはガラスやさん、電装品・エアコンは電気屋さんという
下請けに出されるわけだ。で、お客様には下請けからの請求に
何割かのマージンが加算された請求がいくこととなる。
と・・ここまでは前置きでここからが本題。題名からしてすこし(かなり?)
怪しい話なのだが、話は数年前&話に出てくる整備工場さんはすでに
潰れて廃業しているので時効かと・・・・

その日いつものように取引先の整備工場から
”エアコン修理の車が入ってるから来てくれ”
と電話。行ってみると・・かなり古く見たことも無いような輸入車のリムジン
希少車であることは間違いない。で、整備工場の担当者から状況説明。
”エアコンが入らない。まだ何も調べて無いけど見たことも無い車だから
お客さんには30万くらいかかるといってある”

とのこと・・・まぁ、調べもせずに値段を言うのはなんだが、輸入車の場合、
部品価格が異常に高いことが多いので大目の見積もりを言うのはよくあること。
まぁ・・いだろう・・・・で、早速点検。
するとお金のかかるエアコンサイクルの故障ではなく
ただ単にリレーの接触不良であることが判明。
リレーユニットを取り替えても良かったのだが
見たことも無いメーカーの古〜〜い部品だったので取り寄せるのが難しそうだ・・・
で、リレー本体をバラして真っ黒に焼きついていた接点を
ヤスリで磨いて接点を復活させ動作を確認。順調だ。これで数年は持つだろう。
所要時間は点検も含め30分弱。整備工場への請求は
高く見ても点検料含め1万2千円
と言うところ・・
お客様も安く上がって喜ぶだろうと思いつつ担当者に報告すると・・・・
”えっ〜〜〜そんなに安いの??
お客からは30万取るんだから20万くらい請求してよ!”

・・・・・・・・・・おいおい・・・何でお客様から30万取る??
担当者は”30万と言っといて
あまりに金額が違ったらうちの信用にかかわる
”と言い放った。
・・・・・・・・・・おいおい・・・・・・・・・・・確かにそれは一理あるが
見積もりより高くなったのならともかく
安くなるのだからお客さんだって喜ぶだろう??
それに、うちはごくまともな商売をしているのだ。
いくら希少なお車とはいえ30分の作業でどうやったって20万は請求できない。
(これができるなら今頃大邸宅に住んでいるか捕まっているかのどちらかだ・・)
結局その後、電装品その他の点検を1時間ほどして2万5千円を整備工場に請求。
後日、”結局あのお車、お客様からいくら貰ったんですか?”と聞いてみると・・
しっかり30万貰ったそうだ・・明細にはなんと書いたのだろう??

車の整備価格については一般の方にはわかり辛いのは事実だ。
よく一般のお客様から
”他の工場で見積もってもらったけどこれは妥当な金額ですか?”
との質問も受ける。その殆どは妥当な金額であることが多いのだが
このようなお店があるから整備業界全体への不信が生まれるのだと思う。

先にも書いたがこの工場はすでに廃業(当然の結果か??)している
こんなことをするお店は極々1部の工場であり、
整備業界全体の悪ではないことだけは誤解なさらぬよう・・・・・
みんな真面目に働いているのです。
勿論、現在当社と取引のある整備工場さんは良心的なお店ばかりです。
あ〜〜これって禁断のページに書くべき話だったかな・・・
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