2002年8月某日嬉哀しき配線修理その2ターボタイマー??
配線トラブルの原因・哀しさはその1で書きましたがマタマタ同じようなお車が・・
この日来たのは日本を代表する?大衆車。
ご依頼内容は搭載済みのポーダブルナビにジャイロ&ビーコンキットを
取付と言うもの。車速信号を取り出す必要があるため当社へのご依頼となった。
電気屋さんにとってはかなり簡単な部類の仕事。
で、サクサクと工場のS君がビーコンアンテナを着けてる横で
僕が車速信号線を取り出すためエンジンコントロールコンピューター(以下ECU)
見てみると・・ん???ECUにはたくさんの重要な配線が密集しているため
普通はハーネス(配線の束)を保護するためのカバー等が付いているのだが・・
なぜかそれが無い・・・
更に・・なにやら配線をいくつも分岐させてある。
これは・・あとからリモコンエンジンスターターかなにか着けて、その後、外したと
考えられる。それはそれで良いのだが、問題は外した後の配線の処理!
なんと分岐させた配線を切断してそのまま露出させてある。

もしこの線が振動等で金属面に接触すればショートやECUの誤作動につながり
とても危険だ・・・依頼内容とは関係が無いので料金は取れないが
電気屋としてそのまま放置するわけにも行かないのでとりあえず修正。
後はS君にまかせ一服・・・すると取付終了したS君が不審な顔で
「この車ターボじゃないのにターボタイマー付いてますよ」
??「へっ??そんなもんどこにも着いてなかったぞ??」??
「だってキー抜いてもエンジンかかりっぱなしですよ・・・・・というか・・・
 ターボタイマーだとしてもこんなに長く切れないのはおかしいですね・・・」

・・・・・・・・・・・・・・あ・・・まさか・・・・
あわててもう一度ECUのハーネス類を慎重にチェック。
やはり・・・僕が気づいて修正した箇所以外にも
もともとある配線の被服を剥いてそのままにしてある箇所を発見・・・・
普通なら剥いた配線をそのままにしておくなんてことは考えられないので
見落としていた・・・これを修正しても問題は解決。

お引渡し時にお客様にこの状態を説明し
”エンジンスターター等、着けてたと思いますけどどちらのお店ではずしました?”
と聞いてみると最近中古で買ったのでわからないとのこと・・・
たぶん前のオーナーが手放すときに自分でユニットを取り外したのだろう・・
業者がやったのだったらひどすぎる・・・
下手をしたらエンジンが駆りっぱなしになってしまうところだ・・・恐ろしい・・
業者の皆さんは勿論、
ご自身でナビ取付等、配線をいじる方は
くれぐれも後処理をきちんとしましょう!!トラブルの元になりますので・・
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