2002年10月某日 失敗談その三 修理ミス&反省
今年の夏はこのHPのおかげか?一般のお客様からの修理依頼が
とても多い夏でした。普段、修理工場等からの依頼が殆どの電装屋としては
修理後にお車のオーナーであるお客様から直接、
”HPを見て信頼できそうなお店だと思ってきてみて、その期待通りでよかった”
”HPの雰囲気とおりの親切でサービスもよくて又来たいと思った”
等の
ありがたいお言葉を貰うととても嬉しく、更に努力しようと強く思う日々です。
が、中にはHPを見てお問い合わせ頂いたり、ご来社いただいても
当社の修理範囲外だったりで、ご期待に添えない場合もあります。
これは残念ですが仕方の無いこと・・・が・・・もっとも最悪なのは
当社の修理ミスでお客様にご迷惑をかけてしまうこと
です。
そんなことは実際にあってはならないことですが、実際に起こってしまったので
お客様に対する謝罪と自分自身の反省の為に今回書きます。

そのお客様は夏の暑い日、このHPをみて当社に愛車のコンプレッサー交換を
ご依頼くださいました。作業は順調に進み、お客様もそのときは
修理価格・作業時間でも満足していただけました。
が・・・後日、お客様から電話があり”パワステポンプのオイルが漏れた・・
・・・ボルトとナットが脱落している・・・
”と・・・
まずこのときのお電話に対する当社の対応が悪かった・・・
過去において修理後のクレーム・・と言うのは勿論何度かありましたが
殆どは修理箇所とは関係の無い事が多かった・・・が、どちらにしろ
クレームの場合は何より先にその内容を実際に確認するのが当たり前です。
が、この時はパワステポンプは当社では基本的にいじれないこともあり
”当社での修理とは関係ないだろう”と言う頭があり、とりあえずお客様には
お近くのディーラーに行って頂き僕が確認しに行ったのは1日置いてから・・・

で、実際にお客様が脱落していたと言うボルトを見た瞬間、
すぐに全てを理解した・・・・これは完璧かつ単純な修理ミスだ・・・・・・・・・・
素人でもやらないようなボルトの閉め忘れだ。
作業手順から考えてもやりそうな場所だ・・(もちろんやってはいけない)
僕の記憶の中でもこれほど100%の修理ミスと認められるパターンは無い・・・
しかもこのお車、更に後日、このボルトの影響か?他のボルトも緩むと言う
お客様にとっては納得しようもない症状が・・・・・

例えボルト一本でも、車の場合は重大事故に繋がることもある。
修理ミスはあってはならないことだ。
が、実際にやってしまった・・
何より辛かったのは最初の問題のときにお客様が
怒鳴り散らすわけでも無く、淡々と
”まぁ、ミスは誰でもあることですから・・・ただ貴社のHPを見て
ここならキチンとやってくれそうだと思って依頼したのに
こんなことになって残念です”
とおっしゃたこと・・・これはこたえた・・

僕は自分の仕事に人一倍自信とプライドを持っている。
というか自信とプライドの無い技術屋に仕事を依頼する人は少ないだろう・・
だからこのHPの端々にもその意思が書かれていると思う。
今後もそれは変わらない。が、今回、それを信用してきてくださったお客様に
ご迷惑をかけてしまったお詫びと、自分自身が今後2度と不注意なミスを
起こさないための戒め、更にこのHPがキレイ事と宣伝文句だけをならべた
商業主義のつまらないものにならないよう、
会社の信用を落とすことを承知で書かせてもらいました。

僕の仕事への姿勢は当社にご依頼いただいた
すべてのお客様に喜んでもらえること、そして会社はそれに見合った利益を、
自分自身は技術的・精神的な成長を続けることです。
そのためにも今回のことを深く反省し今後はよりいっそう努力したいと思います。
のTOPへ