2005年7月某日 工場長の悲劇 見積もりは慎重に?? 資料見りゃ良いじゃん!? | ||
流石に夏!!ナビ付けと同時に連日エアコン修理に追われる日々・・・ このHPでも散々記載している通り、ナビ等の取付であればよほど特殊な車種で無い限り メールや電話で取付の可否や見積もりは可能だが エアコン修理に関しては実際に車を拝見しないと不具合原因はもちろん、 修理価格の見積もりも不可、ゆえに、たとえメールで”多分これが原因だろうな・・”と 確信したとしても修理お見積もりは必ずご来社いただいてから・・・となる。 故障箇所の特定が出来ないのが理由なのだが それ以外にも、例えば”エバポレーター交換はいくらですか?”と問い合わせがきても その交換方法・工賃は車種により大きく違う。一般的な国産車ならグローブボックスを外せば エバユニットがズボッと出てくるがベンツ等だとダッシュボード全体を外さないと出てこない為 手間・工賃は比べ物にならないほどかさむ。 そして当社にすべての車種の経験・資料があるわけではないし、 又、同じ車種でも改造や後付け部品等によって通常の工程(工賃)では 収まらない場合もある。ゆえに実際に拝見して状態を確認してから・・・・となるわけだ。 で、先日点検及びお見積もりで来た車はトヨタラウム。 受付&点検・見積もりは僕が担当。早速点検するとガス不足、 エバポレーターからガス漏れしている。よくあるパターンだ。 幸い、他の不具合は無いのでエバポレーター交換のみで済む。 必要部品の値段を調べ工賃をプラスしてお見積もり。 この車の場合、見たとことろ他の車に比べエバユニットを取り出す際のスペースが少ないが・・・ まぁ・・普通に出てくるだろう・・・・と・・・通常工賃でお見積もり・・・・・ お客様も納得し、修理することになり日程を決めた。が、その修理日は僕は外出予定。 通常当社では受付・見積もりをした人間が修理も担当するのが暗黙のルールなのだが 今回の作業は特に事前に覚悟?や下調べが必要とは思えなかったので 工場長に作業を依頼。「普通のエバ交換だから・・・」と・・・・ そして作業日、外出中に工場長からメールが入る。「エバポが出てこない(涙」 んんっ??!!(汗 そう言えば・・・確かにスペースが狭かったが・・・・ まぁ、ちょっと工夫すれば出て来る筈だ・・ まさか、トヨタ車でエバ交換の為ダッシュボードを外すなんて考えられないし・・・(思い込みだって・・) そうだ・・ブロワモーターを先に外して横にして出すのかも・・・なんて考えながら外回り・・・ そして恐る恐る会社に戻ると・・・うわっ!修理車の運転席側ドアが開いている!! 普通、エバ交換の場合は助手席側からだけの作業で済むはず・・・ もしかして・・・・本当にダッシュボード外したのか??? さらに恐る恐る車に近寄り作業中の工場長に声をかける・・・・・「エバ・・・どうした?」 振り返って僕を見る工場長の顔は笑っていたが目の奥には明らかに恨みがこもった光が・・・・ 「出しましたよ・・・・ダッシュボ−ド外してね・・・・」 ・・・グッ・・・しかし・・・それでもダッシュボード外しが信じられない僕は 「ブロワモーター先に外して・・・・」「勿論そんなこと試してみました」 「下にウマくかわして・・・」「かわせません!」・・・・・・・・ 「でも・・・まさかトヨタ車で。。。。そうだ!修理書見た?デンソーのCDにこの車のエバの外し方 入ってるだろ!?」「見てませんけど・・・」 「何時も言ってるじゃない、せっかく資料あるんだからまずは資料で確認しろって!! みれば正しい外し方書いてあるんだから・・・・・」とすかさず工場のPCの前に座りデーターを開く・・ え〜〜と・・・ラウム・・・修理書・・・エバユニット脱着・・・・・すると出てきた一行目には・・・ ”1.インストルメンタルパネルASSY取り外し” ・・・・・・・・どひゃぁ〜〜〜〜!! やっぱダッシュボード外しなのね・・・・・ここでやっと事実を認め反省・・・・ 僕が見積もり時に資料を確認していれば問題は無かったのに・・・・ いやぁ〜〜〜本当に反省した一日でしたがもっとも泣きを見たのは 通常工賃で面倒な作業をやることになってしまった工場長ですね・・・ ジュース1本でお茶を濁しましたが・・・・・(^_^;) ちなみに近年はパソコンの普及でエアコン修理資料もCDやWebで大量のデーターを 簡単に検索・閲覧できるようになりました。が、昔は紙の資料のみ、それも各車種となると デンソー製のデーターだけでも大量になり、いざって言うときにお目当てのファイルを探すのが大変、 それよりも実際に作業したほうが早い・・・となり、まず資料を見るって癖がついてないのは事実・・・ これが今回の一番の反省点なのでありました・・・・・資料閲覧方法がパソコンのおかげで進化しても 使う人が進化して無いと意味が無いってことですね・・・・・・・再び反省・・・ |
のTOPへ | ||