2006年4月某日 ビビッちゃう?シリーズ その2 警告ランプ点灯!? new307CC編!? | ||
近年の車と言えば数多くの電子制御&安全のため各種警告ランプがついている。 ABSやエアバック警告灯などなど・・・。でもってこれらの警告灯類、 ナビ付けやその他修理時に下手な作業をすると点灯してしまうことがある。 そして一度点灯してしまうとコンピューターを利用した専用のテスターを使用しないと 解除できない場合が殆ど。昔はエンジンチェックランプ程度なら簡単に解除できたのが・・・ 当社でも万が一点灯させてしまった場合はディーラーさんに持ち込んで解除してもらうしかない。 ゆえに、作業の際は細心の注意を払うこととなる。 さて、桜も咲いた4月初旬の某日夜、 この日の御来社・ナビ付けでお車お預かりしたのはMC後のバリバリ新型プジョー307CC。 307CCは当社でも入庫の多い車の部類だが実はMC後は初めて。 見た目は(特に内装)は殆ど変わらないがMC後はオーディオ配線に 近年の欧州車に多いCAN−BASと言う多重通信を採用、 ネット上の情報やディーラーさんの話ではオーディオ部でインフォメージョンパネルの表示や 各種設定を行う為、純正オーディオを外すことが出来ないとの事。 (逆に言えばそれを気にしなければ外せる=オーディオ交換可能と言うこと) お客様もその点を以前からお悩みになり色々情報収集の上、1ヶ月程前から当社にご相談頂き、 あれこれご相談しながら結局インフォメーションパネル操作の為のみ純正オーディを移設、 ナビは2DINAVNの楽ナビAVIC−HRZ08を取付と決定してこの日の入庫となった。 で、このご相談の過程でこのお車のオーディオ移設は経験&資料が無かったことと どうせ移設するなら後々のこと(同車両が入庫した時の参考)を考えチョット悪戯実験をしてみたい (インフォメーションパネル操作だけ別スイッチを作成・取付できないか)と言う個人的興味で お客様には 「充分注意しますが警告ランプがついてしまうかもしれません。その際にはディーラーさんに行って 解除してもらう事になりますけど宜しいですか?その分工賃は値引きいたしますので」 とご了承を得ていた。 ちなみに、警告灯類の解除はどの車種でもオンボードテスターを接続(ワンタッチで簡単)して解除する。 本当に故障で点灯している場合は時間がかかるが点灯理由がわかっていて解除するだけなら 10分程度、ゆえに、持ち込み時に理由を言う&購入ディーラーさんなら殆ど無料でやってくれます。 (ただし、付き合いの無いディーラーさんだと結構いい値段取られることもあるらしいのでご注意を・・) 話を戻して・・・ 入庫時、お客様がご自身のプログ用に写真を撮りたいので 純正オーディオを外してオーディオ裏配線部を見せて欲しいとご希望、 この車両のオーディオは外すだけなら1分かからないのでご希望通り目の前でオーディオを外すが 「走行直後なのでキー抜いた状態でも配線外すと警告ランプつく可能性があるので 配線は外しませんよ」とお断りし配線をつけたままオーディオだけ引き出し写真撮影。 撮影終了後少し打ち合わせしお客様はお帰りになった。 実際の作業は翌日の予定だったのだが、とりあえずMC後初と言うことで車速信号線の位置だけ確認。 (配線類は抜かずに目視のみ)MC前と同じであることが確認できたので一安心、 その後、シートカバー等養生し車を奥にしまう為、エンジン始動。すると あれ???・・・(汗・・・・あれれれれ!!?? エンジン警告灯が点灯している!! そしてインフォメージョンパネルにはなにやら警告らしき横文字が!! ひょぇ〜〜〜何故???何をした!!??思い当たる点は一切無い・・・・ お客様がご来社してから今までの30分でやった事はオーディオ外し・・といっても 配線はそのままで引き出しただけ、その時に配線が抜けてないことも確認しているし・・・。。 後はボンネット開けて配線のカバーを外しただけ・・・・警告灯が点く訳が無い。 非常に焦る&ビビル・・・・ もともと警告ランプ点灯に関しては冒頭の記述の通りビビル最大の要素なのだが このお客様の場合はそれまでの経緯で 当社を信用して頂き他店をキャンセルしてまで御依頼頂いているのでビビリ度MAX!! 冷や汗ダラダラ・・・・・ で、少し頭を冷やして冷静に考える。もう一度整理するがどう考えても点灯要素は無い。 となれば最初から点いていたと考えるのが普通。が・・・・バリバリの新車だ。 しかもお客様はご自身でも色々と勉強されている。警告灯が点灯したまま乗ってきたとは考え難い。 万が一、最初から点いていたとしたらこのお客様の感じと経緯からして「警告灯点いちゃってます」と 預ける時に言ってくれる思われ・・・・ となると、たまたま運悪くこのわずか30分の間に車両不具合が起きて点灯してしまったか・・・ しかし、くどいようだがバリバリの新車・・・・・あり得ない。。。 どちらにしろ・・・お客様に相談しなければならない。 しかし、当社を信頼して御依頼頂いたのに預けてわずか30分で警告灯点けてしまったなどと言えば 「ふざけんな!!」と怒鳴られても仕方ないし怒鳴られるよりガッカリされるのも辛い・・・ このまま作業してお引渡し時に相談と言う手もあるがそれまで悶々として悩むのは耐えられない。 又、原因がわかっていないので言い方も難しい。 「警告灯最初から点いてましたよね?」と聞いて点いていなかったらお客様は怒るだろうし 「警告灯つけちゃいました、ごめんなさい」と言って最初から点いていた場合、 お客様によって(このお客様の場合は99%考えられませんでしたが時にあり得ない話ではないので)は とぼけてクレームをつけてくる場合も無いとは言えない。 更に悪いことにこのお客様、こちらからの連絡はメールが基本なのだ。 電話なら相手の様子を伺いながら確認できるがメールだとそれがわからない・・・・・ 悩むこと30分、意を決し、少ない文才を必死に絞り差し障りの無い文章を練ってメール。 夜も遅かったのでその日の返信はもらえないかな・・と思いつつ・・ いや、このお客様だったら僕の焦りとビビリを理解して直ぐにご連絡を頂ける筈・・・・ 悶々としつつ他の作業をしていると少しして電話が!!やった!!! お客様は開口一番 「すみません、言うの忘れてました」チャンチャン・・・・・ ふぃ〜〜〜一安心。全身の力が抜けました・・ 長々と引っ張りつつこんな普通のオチです・・・・・(^^ゞ ちなみに、お客様のお話だと点灯後、ディーラーさんにも言ったが 「そのまま走行しても特に問題ないので後日」と言う話になってるそうだ。 しかし・・・・バリバリの新車で警告灯ついてるのに「特に問題ない」訳無いと思うんだけど・・・ もちろん修理の際の手順違いで点灯してしまった等、理由がわかっているなら良いけど そうで無いなら点灯=なんかしらの不具合があるはずなのだ。そうでなくては警告灯の意味も無い。 後日、このお客様のブログを拝見したら・・・・やっぱり故障だったようです。。。 やってくれるね!ブルーライオン!! |
||
オマケ1 せっかくなので現行307CCのオーディオ移設の簡単解説 純正オーディオ裏のカプラーは近年のCAN-BAS使用の欧州車の標準カプラーになってます。 これに合う変換カプラー(\3,150−)を使いスピーカー線は新たに設置するオーディオのスピーカー線に入力 (純正オーディオのスピーカー出力も使用したい場合はここにスピーカーリレーを入れます) スピーカー線以外にはCAN-BASのHI・Low・常時電源・アースの4本(正確にはもう1本配線はありますが この配線はオーディオ側に出力端子が無かったので使われていません)が来ているので この4本を延長して移設する純正オーディオに接続。 アースと常時電源は分岐して新設オーディオに使えます 新設オーディオに必要なACC・イルミは他の部位から引っ張り、 バックソナー音*(純正オーディオスピーカー端子から出力出力)が必要な場合は移設した純正オーディオ 背面に別途スピーカー(今回はパナソニックのナビ音声ガイド用スピーカー使用)を接続すれば・・・・ ハイ出来上がりです! *その後、ソナー音に関してはコンピューターの設定変更で純正オーディオからでは無く ハンドルコラム部のブザーから出すように変更できる事がわかりました。 ただし、コンピューターの再設定に関してはディーラー様での作業となります。* |
||
オマケ2 今回の307CC取付に関してはお客様がご自身のブログでも記載されています。 その他の内容もなかなか面白いので興味のある方はこちら ★Blueforceはてな分遣隊★ うち、307CC関連はこちら 蒼き獅子307CC チワワのふうこが可愛いです |
のTOPへ | ||