2010年3月 ずるしちゃった?? セキュリティの取付
ちょっと暖かくなり始めた3月某日。この日はトヨタ某車へ
セキィリティVORTEX7200-Jのお取付。

セキュリティの取付に関しては皆さん”工賃が高い”とお感じになる事もあると思います。
これは何故かと言うと、
市販セキュリティの場合、取付後の調整に時間がかかると言うのもありますが
なにより、各信号線や出力線等、接続線が多く、
一番問題なのはその接続箇所が車両・年式・グレード等により全て異なる為、
これらの接続先を探すのに非常に時間がかかる
のです。

同じ市販品でもナビやオーディオなど
メーカーごとに殆ど決まった線で変換カプラー等も発売されており、
せいぜいバック線と車速線を探すくらい(最近はこれも簡単になりましたし・・・)。

それに比べるとセキュリティの接続線は本数が多い上、
ドアロックやスターター関係等、
間違えると車両運行・保管自体に危険をもたらす恐れもある接続が多く、
その確認及び接続には極めて慎重かつ確実な作業が必要
になります。

過去に施工例の在る車両については、
メーカーさんで資料を作っているので、これがある車両ですと作業は楽になります

と言っても、上記の通り、同じ車両でも年式やグレードで異なる場合があるので
資料があっても必ず確認は必要です。

と・・・大変・・・と言いつつ、僕自身は元々電気屋体質?なので
テスターを使って配線を探すのは嫌いでは無い・・・・と言うか、かなり好きな方
これに生きがいを感じる?と言ってもいいほど(^_^;)   (そりゃ言い過ぎだろ・・・)

で、今回入庫のお車は事前にメーカーに聞いたら「資料あり」って事で
”なら話は早いな。取付に問題は無いだろう”とタカをくくっていたのですが・・・・・


入庫前、メーカーから届いた資料を何気なく見ていると・・・・
ドアロック・アンロック線の取り出し位置・配線色が
”特殊:集中コントロールユニット基盤”と書いてある・・・・・・・へ???
これってまさか・・・
ユニット内の基盤から取り出せって事??
まぁ・・・・・・・・そう言う意味だろうな・・・・
他の資料を調べてみると、確かにこの車種は多重通信で
ドアロック・アンロック線は普通には取り出せないようだ。。。
で・・・・入庫するなり、
まずはその集中コントロールユニットをバラシテみる。
お〜〜なるほど・・・・こんな感じか・・・・

この中でドアロック・アンロックの信号は・・・
スイッチがここだから・・・

と・・・最近めっきり目が弱くなったので
基盤を追っていくのは辛いのだが
この中でどこがお目当ての場所なのかを探すのは得意、
一瞬で発見。

あとはそこに配線を取付ければOKなのだが・・・
問題はそこ。
そう、この日記をスミからスミまで読んでいる奇特な方のみご承知の僕の弱点
僕は電気屋なのに半田付けが苦手なのです!!

もう正直に言っちゃいますけど今年初めのブログに書いた”トラック”
そしてまだ書いてないけど”ディーゼル車”
(まぁトラックの流れですね・・・・)
そして”半田付け”
この3つが僕の電気屋としての弱点なのです・・・・

もちろん、一般の方に比べれば出来るほうだと思いますが、電気屋のレベルでは下の下
たまに、半田作業をしていると工場長に
”なにやってるんですか!!それじゃつきませんよ!!”と怒鳴られる事、数回。

普段、色々と偉そうなことを書いてはいますが
正直、半田作業に関してはそんなレベルなのです・・・・・(^_^;)。
よって、この作業も普通のレベルの電気屋なら
”チョイチョイ”っとやってしまうのでしょうが僕には気が重い。。。
そこで・・・こんな時だけ、技術者しての意地より
上司としてのエゴを出す(^_^;)
他の仕事をしていた工場長に
「ココとココ、半田しといて」と上司命令。
普段、面白そうな仕事は率先して自分でやってるくせに
苦手は部下に押し付けると言う・・・・嫌な上司の典型・・

すると工場長
「・・・・・・・これ・・・ロック側は大丈夫でしょうけど
アンロック側は狭いですね・・・・できると思いますけど
ここだけ俺がやって、
もし失敗したら
メチャクチャ責められるんでしょ??

自分でやって下さいよ・・・・」
ぐっ・・・・・そりゃあ・・・・これも普段のオコナイノワルサか・・・・・・

しかし、僕がやったら・・・さすがに失敗はしないだろうけど
綺麗に出来る確率は50%程度、失敗する確率30%って、仕事としてはかなりヤバい確率

工場長がやれば綺麗に出来る確率85%、失敗する確率10%ってところ、
これは何としてもお願するしかない。

が!!!そこで・・・・悪魔の名案が!!!!

そう、実はこの日はブログに書いたポルシェのCAN-BUS確認の為、
セキュリティメーカー(日本電機サービス)の技術者来社していたのです!!!
日本電機サービスと言えば元々はオーディオ類の単体修理を得意としている。
そこの技術者となれば基盤の半田付けなど日常茶飯事、
”チョイチョイ”ところか”チョ”でやってしまうでしょう。
綺麗に出来る確率99%、失敗する確率0.01%っところ。

そこで恥も外聞も無く、「ここ、ちょっと半田付けしてくれません??」と頼むと
当然のごとく”何かあっても責任は負えませんが・・・・・”そりゃ勿論、こっちの責任って事で・・・・・

営業車からお手持ちの半田ゴテを持ちだし・・・・


作業はまさに一瞬・・・・・・・





はい、綺麗に出来ましたヽ(^o^)丿
ちなみに、横で見ていた工場長、
「あの半田ゴテと同じの買ってくれたら俺がやりますよ」と・・・
ああ・・そう言えば電子作業用の半田ゴテ、やめたメカニックが持って帰っちゃったんだったっけ・・・
滅多に使わないから買うの忘れてた。。。。早々に買って僕も練習しよう・・・・・・・・


と言う訳で、ここさえクリアすれば後は楽しく?作業、無事完了となりました。

しかし、自分の苦手なところだけ、それも従業員を使うならともかく
出入りのメーカーの技術者さんを使ってしまうとは・・・・
自分の腹黒さ?にあきれるとともに、チョットだけ?反省したのでありました

もちろん、メーカーさんにはちゃんと作業代・・・・缶コーヒーで払いました(^_^;)
日本電機サービスのT様、ありがとうございましたm(__)m
頑張ってセキュリティ売りますんで今後とも宜しくです・・・・・

今回のオチは・・・・・工具はちゃんと揃えましょう・・・って事で・・・・・・
おまけ
今回付けたVORTEX7200-Jは
アンサーバックタイプでエンジンスターター付。
このアンサーバックが実際にどのくらい届くのか
どの製品もまずは実際に検証して・・・がモットーの
僕にしては珍しく試してなかったので今回試してみました。

左奥に見えるマンションあたりまで飛ぶかな??と
思い歩いてみると・・・・
川っぺリで何にも建物が無いせい?が大きいと思いますが
恐ろしいほど飛ぶ飛ぶ・・・・・
結局、奥に見える八高線の陸橋を超え、
その奥の16号の高架の間くらいまで飛びました。
これ・・・・スゴイです・・・・・・!!

*別に日本電機サービスさんに気を使って宣伝している訳では・・・・ありません・・・(^_^;)


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