11月 バックカメラ取付事情 取付作業がスマートに?? 汎用バックカメラカロND-BC8編 | ||
最近修理日記のネタが少なめ?なので本日はちょっと趣向を変えて・・・・・? 今や当社の日常業務になったナビの取付ですが、昔とは随分色々と様変わりしました。 特に今やナビは当たり前・・・でそれに連動するオプションも当たり前・・・ 特にバックカメラは昔はナビ付けるお客様でも一部のお客様だったのが、だんだん増え続け、 今や殆どのお客様がナビ付け時に同時取付ご希望や、車両自体もオーディオレスでも メーカーオプションのナビパッケージで純正カメラがついている・・・なんて当たり前になりました。 ゆえに、近年の車両では最初からカメラ取付を考慮した作りになっていたりして バックカメラの取付事情も変わってきているわけです。 昔はカメラ取付など考慮されていない車両に市販カメラを追加するわけですから 埋込含めカメラ本体自体の取付や、配線の引き回し等、取付技術が必要で 取付する側とすればここが腕の見せ所?でもあったわけです。 が、近年の国産車だと、最初から純正カメラが取り付けられるように作られており、 配線もカメラ取付け部(バックドア等)からオーディオ裏まで純正配線があったりして、 これらをうまく利用すれば取付の手間・リスク・工賃が大きくカットできるってわけです。 そのあたりを一番うまく利用しているのがアルパインのカメラ取付キット・ダイレクトハーネス類。 アルパインの車種専用カメラ取付キットは発売当時はアルパインのカメラ自体性能がイマイチ、 キットに関しても手作業で加工したほうが取付の応用性が高い・・・って事で 僕はあまり好きではなかったのですが、近年はカメラ自体もよくなったし、ステアリング連動もあるし 対応車種も多いし、何よりこれがなきゃ・・・て車種も多くなったのでよくお勧めしております。 |
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例えば、当社でも御入庫の多いトヨターハリアー(60系)だと ガーニッシュを外さなくてもカメラ取付スペースのところだけ パネルが外れるようになっており、カメラ取付台座&その上には 配線通し用のメクラ穴&グロメットがあります。 更に、そこから配線を通せばバックドア内装内に オーディオ(ナビ)裏まで直結しているカメラ配線があります。 とはいえ、あくまで純正カメラ用ですので市販カメラを取付る場合、 そのままでは利用できません。逆に普通に市販カメラの台座を 貼り付けることができないのでかえって苦労します。 が、アルパインのキットを使うと・・・・ |
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←こんな感じで純正カメラ部に ほぼポン付け・・・& 配線もダイレクト接続ケーブルを 使用すればバックドア内装を 外すだけで、ナビ裏までの 配線引き回しは不要。 この配線引き回しは通常 車両内装を後ろから前まで 全部はがすので一番面倒なところ。 |
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ゆえに、バックカメラの取付って工賃が以外に高いのです・・・・。 が、ダイレクト接続ケーブルを使えばその分、工賃がお安くなり キット代とダイレクトケーブル代を加味してもお安くなるってわけです。 更に、内装剥がしが最低限・車両側に加工不要なので作業時間短縮・リスクも少ないとなる訳です。 DIYで取付けようって方には必須かも?? と。。。珍しく?アルパイン製品をほめつつ・・・実はここまで前フリ?で本題はこの後(マジか・・) 今年の春に新発売となったカロッツェリアの汎用カメラND-BC8。 当社HP&ブログを普段からご覧頂いている方の中にはお気付きになった方も いらっしゃると思いますが、別名カメラ屋?と言われる当社では日頃から 各社カメラの研究に力を入れており、その中で昨年までは 汎用カメラではパナCY-RC90KDかカロND-BC7が総合的にお勧め・・・とウタっていたのですが 後継のND-BC8になってからはお勧めマークは外しております。 これについては性能がどうのこうの・・・ではなく、取付の際(=取り外しや万が一の故障時対応時)の 作業効率が悪くなったからです。 性能・価格的には前モデル(ND-BC7)とほぼ同等ですので問題はありません。 ん??と書くと・・・・メーカーHPをご覧になっている方なら 「え??ND-BC8の変更点・特徴として”取付作業もスマートに”って書いてあるけど??」 と言うご意見が出るかと・・・・(^^;) (ちなみにメーカーHPはこちら。話の内容をよく知りたい方はご参考までに) ここが僕が文句を言いたい点(爆 |
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確かにメーカーの言う通り、電源ボックス&中継点が なくなって配線はすっきりしたけど 中継点がカメラのすぐ後にしか無いため、 取付時にはナビ裏からバックドアまで 一気に一本の配線を引き回さなければならない上、 中継のコネクター部が大きい(涙 ←真ん中の白コネクター部分ですね。 しかも逆側はRCAや電源ケーブルになっているので このコネクター側を引き回していくしか取付方法が無い・・ |
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バックドアにカメラを付ける場合、バックドアと 車両側のチューブ部等、細いところを 通していかなければならないので この際、コネクターが大きい& アクセス方法が片側(車両側)からしかできない と言うのは取付ける側からすると非常にやり難いのです。 まぁ・・・コネクターはバラして通せば良い話ではありますが 従来のND-BC7だとコネクターが小さかったので たいていの車両ではコネクターをバラさなくても 配線は通せたし、どちら側からでもアクセスできたので・・ |
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更に言ってしまえば、万が一、取付・使用後に不具合が出た場合。 もしその原因がこの配線部だったとすると、 ナビ裏からバックドアまで全部バラして交換・・って手間になります。 ちなみに、カメラ屋?の当社経験上、バックカメラの故障って非常に少ないのですが その少ない中でも原因のほとんどはRCA映像出力後の配線部・一般的な汎用カメラでいえば ナビ裏から中継部(電源ボックス等)までの配線なのです。 ゆえに、他のカメラならこの場合はナビ裏から中継部(主にフロント側です)のみバラせば 交換できるのにND-BC8では全バラシ・・・・と・・・作業性の悪さはアフター面でもマイナスです。 ゆえに、この製品が出たとき、メーカーが”取付作業もスマートに”とウタっているのを見て ”おいおい・・・・マーケティングは実際に取付やったことがないの??” と・・・・ちょっとだけムッとしたのでありました(^^;) *2016年6月1日追記: さすがにこの話は他からも苦情が多数出ていたのか? マーケティングも勉強したのか?もしくは本記事を読んだのか?は知りませんが2016年モデルの ”ND-BC8II”ではカメラ側のケーブル長が車室内まで届くよう延長変更されております。(超爆 こちらのメーカーHPはこちら ND-BC8のカメラ側ケーブルが100cmだったのに対し、IIでは300cmとなっております* ・・・・って・・・これだけが書きたくて書いた?・・・のでは面白くないので・・も一つ・・・ 営業マンがこのカメラ持ってきたとき、↑の文句を言ったら ”専務・・・実はこのカメラにはもう一つ秘密がありまして・・・大きな声では言え無いのですが・・・” ”何?ツマんない話だったらマジ怒るよ” ”実はこのカメラ・・・アルパインの取付キットが使えるんです・・・・・” あはははは・・・・・・ なるほど、前半で述べたアルパインの取付キット、 アルパインカメラ専用ですのでパナやカロのカメラの取付には使用できないのですが このND-BC8はステーへの取付部がアルパインカメラと同じになっており、 そのまま使用できるのです。まぁ・・・小ネタですが知ってると使えるかな?って感じです。 (ただし、あくまでカメラ取付部のみです。アルパインカメラとは配線は異なるので アルパインのダイレクト接続ケーブルはそのまま使用はできません。 どうせならこれも合わせちゃえば良かったのに・・・・・笑) |
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←こちらはアルパインの80系ノア・ヴォクシー・エスクァイア用キットに ND-BC8をセットしたところ。 何も使用しないと防水&加工がちょっと面倒な車種ですが これを使えば簡単&確実です。 (*この車種は現在はカロから車種専用キットが出ておりますので あえて、アルパイン製を使用する意味はございませんのであしからず) |
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と言うわけで、今回の教訓・・・・・・と言うより僕の心の叫びは・・・ 1.事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!(わからん人多いか??) 2.8インチナビやカメラの車種別取付キット類なんてナビ各メーカー共通にしちゃえば良いのに! でした。いいねと思った方はこちらをクリック→(ウソです。何も起こりません) |
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