2016年 3月 宝の持ち腐れ? 便利なツールも整備してなきゃ役立たず・・・・・・(T_T)
3月某日の事、この日ご入庫はBMWミニの最新型F56
ご依頼内容はバックカメラ・地デジ・DVDプレーヤー&ドラレコお取付。
まぁ、この内容に関してはすでにブログに書いてありますので割愛致します(^_^;)
(2016年3月24日BMWミニ(F56)バックカメラ・地デジ・DVDプレーヤー&ドラレコお取付)

で、この記事の最後に
「このお取付、久々に作業時にやらかしてしまったしまったことがあるのですが
 これは次回あたりにHPの”修理日記”あたりにて・・・・・(^_^;)」
と書いたので今回アップしたわけです。

その、
やらかししまったこと・・・とは・・・ハイ、エアバック警告灯を点てしまいました(T_T)

この警告灯関連
、関連するハーネスを抜いた状態でシステムオン(キーオン)すると
点いてしまう
ので普段はそんな下手はウタ無いのですが
F56の場合はスリープ回路でのシステムダウン云々の話もあり・・・・(^_^;)
(所詮言い訳ですが・・・・・汗)

で、以前この修理日記で
”これらの警告灯類を点けてしまうと専用のテスターを使用しないと解除できない場合が殆どなので
 万が一点灯させてしまった場合はディーラーさんに持ち込んで解除してもらうしかない”

書いたのですが、
これは数年前の話・・・・

時は流れ・・・・・・
近年の自動車修理では必須ともいえるスキャンツール
当社でも揃えましたので
これを利用すれば簡単に解除できます。

スキャンツールに関してはこちらも過去の当社ブログをご参考に・・・・
(2011年6月10日 スマートフォン!?ではありません(^_^;) 〜車が進化すれば整備も変わりますね・・・・)

で、このスキャンツール、整備診断だけではなくエラーコードの解除もできるので
警告灯を点けてしまったときにこれがあれば消すこともできるってわけです。

ただ、もちろん、汎用のスキャンツールの場合、
車種に合わせたソフト(プログラム)が必要なので
対応するソフトを持ってないと意味が無い
のですが
BMWは当社入庫率も高いので当然対応ソフトもインストール済(^_^)/

そこですかさずスキャンツールを接続してみると・・・・

あれ???

画面に出てくる
年式・形式設定がひとつ前の型のR56までしか出ない・・・・・(+_+)

ま、でもこれは想定済。

なぜならこのスキャンツール、
買ってから(5年前)その一年後に一回更新しただけなので
最新の型式が出ないのは当たり前

でも、
同じメーカーなら殆どの場合、システムが大きく変わっていなければ対応可能なのです。

が!!!!!!
それは
あくまでシステムが大きく変わっていなければ・・・・の話・・・・(>_<)

で・・・残念ながらBMWミニはR**からF**に変わった時に大きくシステムが変更になっっており
R56までのソフトでは
全くアクセスできませんでした・・・・・・・・・・・・・・(T_T)

ゆえに、
ウン十万円のツールを持ちながらもソフトを更新していなかった為に
いざと言うとき
(まさにこの時の事です)使い物ならない。。。( ゚Д゚)

もちろん、他にも単に解除するだけの簡単なツールもいくつか揃えているので
すべて試してみるが全てNG・・・・(T_T)

仕方なく・・・
お客様にご相談の上で
当社でディーラーまで回送して警告灯表示を解除した状態でお渡しする事に。

ただ、
BMWのサービス工場はこの近辺にはなく、八王子インター近くまで行かなくてはならない
(時間にして30分ほど)
いくらお客様ご了承の上とはいえ、バリバリの新車を往復1時間走らせるのは気乗りしない。。。。

なんとかディーラーに行かなくとも解除できないか??
・・・・と思案・・・・
勿論、
当社保有のスキャンツールのソフトを更新すれば万事解決なのですが
残念ながらソフト更新にはDL可能になるまでの手続きに時間がかかるため
納車予定日までには不可・・・・・となると・・・・
恥も外聞もなく・・・
どっかからF56に対応したスキャンツールかりてきて他人の褌で相撲を取るか??しかない・・・


あ・・・そういえば・・・・以前、大和田の時、隣で営業していた中古車販売をやっているS社長、
すっごく良いスキャンツール買ったって言ってたけど・・・・・
あの人になら・・・・頼めるし貸してくれるかも??

なんて・・・虫の良いことを考えてたら・・・・
まさか!!のタイミングでそのS社長から電話が!!!\(◎o◎)/!
(普段数か月に1回くらいしか電話は無いのですが・・・・)

そして、何と
用件は、向こうも同じような話でオークションで買った車の警告灯が消えないので
当社で持っているツールで試してくれないか?との事。

(以前大和田の時に、古い車だと当社のツールで解除できたことがあったので)

もちろん即OK&ここぞとばかりに
こちらからもS社長のところのスキャンツールも持って来てくれる様お願いしました。

その1時間後・・・S社長が警告灯点きっぱなしのオペルにのってご来社(^^;)

まずはオペルに当社所有のスキャンツールを接続すると・・・・
一瞬は警告灯が消えるがすぐにまた点く。。。。
”社長・・・これは・・・・単なる過去エラーじゃなくて実際に何か不具合起きてるんじゃ??”
”やっぱり・・・??そうかとも思ったんだけど・・・・”


ってわけでこっちはNG。

続いてS社長持参のスキャンツールを用意しながら雑談。
”このスキャンツールって更新してます?”
S社長
”うん、これ、全メーカー最新の更新も付属してるからね。でもその分月々5千円かかるけど”

おおっ・・・さすが元々の値段も違う上、月々5千円のデーター更新料か・・・
まぁ、S社長のところの様に輸入車メインで整備もやるところは必要だろうな・・・・
と思いつつ・・・

”じゃ、このF56のソフトもバッチリ入ってます??”
S社長”
あ・・・でもさ、これ更新自分でやらなきゃいけなくて、パソコン使ってやるんだけど
 超面倒で丸一日かかるのよ。
だから去年の分はまだ更新してないんだよね。

え・・・・・・・(+_+)

S社長”でもBMWミニなら
R56の後期まで入ってるから大丈夫だと思う

い・・・いやっ・・・・・・多分・・・・ダメです・・・・・・・(+_+)


そして・・・・・・やっぱり・・・・アクセスできない・・・・・(>_<)



まさかS社長に
今から帰ってF56のプログラム更新して明日また来てください・・・と頼めるわけもなく(^_^;)
結局この日はNGに。。。。


しかし、一度他人の褌で相撲を取る覚悟を決めてしまった僕はさらに悪あがきをし・・・・

翌日、
スキャンツールを持っている&貸してくれそう&最新のソフトに更新していそう・・・な
同業関連に2軒ほど聞いてみると・・・・・

1軒目は・・・

なんとスキャンツール自体もっていない
(まぁ・・ここは整備業者ではないので考えてみれば当然なのですが・・・)

そして期待していた2軒目は・・・・
スキャンツールはいくつか持っているがやはり更新はしていない・・・・・ってことで・・・・

結局今回はディーラーまで走りました。。(-_-;)。

と言う訳で、言わずもがな、
今回の教訓
いくら高い&便利なハードもっていても、ソフトを更新してなきゃ意味は無い・・・って
当たり前の話なのですが、

そう言いつつも現実的に考えると
一般の修理業者・電装業者に修理で入庫するのはメ
ーカー保証後・・・・なので
ディーラーの下請けでもやっていない限り
最新のソフトをインストールしても使用する機会は少ない
そもそも当社の様な
ナビ取付がメインの電装屋では
スキャンツールを使用するのは上記のような警告灯消すためだけが殆ど
・・・
そして
ソフト自体が更新でも一車種1万円強・・・と高い&全車種揃えたら大変、

・・・・となると
お金払ってこまめに更新しても対価効果は極めて低く元は取れない・・・(-_-;)

ってことで・・・・整備業者ならともかく・・・・難しいところです。

で、
最後のオチですが・・・・・・この話の後、
”F56の作業依頼は今後も多そうだから、これ対応のソフトだけは更新するか・・・”と思い、
当社所有のスキャンツールのダウンロードサイトに行ったら・・・・

なんと、当社で購入したスキャンツールは販売終了&対応ソフトの提供は2017年で終了、
アフターサービスは2019年で終了・・・・・・って・・・・・
(+_+)

車がどんどん進化し、整備ツールも進化するのが早い分、
ソフトだけではなくハードもどんどん変わるって事なんですね・・・・・・・

この点はパソコンと同じ・・・・最新のOSに入れ替えて使って行っても
そのうちハード(パソコン自体)の性能がそれに追いつかなくなって・・てパターンですね。
とりあえず・・・・・ハードごと新しいのを模索してみます。。。。。。


最新記事 のTOPへ 前月記事