2009年2月 意外と多い?やっちゃイケない事アンテナ類は離して設置 ナビのGPS&ビーコン編   
今回は軽いネタですが意外とよくあるNGなお話。
この日のお客様は
他店で取付けたナビのGPS測位がイマイチのようなので見て欲しいとの事。
で、早速ご来社頂き、お車を工場に入れる前に
路上でGPSの受信状態を確認しようと(工場に入れちゃうとGPS受信しないので・・・)
乗り込んでみると・・・・・あれ・・・あぁ・・・・・たまに見かけるこの取付・・・
ナビのGPSアンテナとビーコンがバッチリぴったり並んで
取付
けられています。
取説でもアンテナ類は離して設置するよう
書かれている
のですが・・・・
意外と皆さん気にしないようで・・・・・(汗

そう言えばこの修理日記の過去記事でも
”これでいいのか?技術の差以前に・・・”でも
同じような取付がありましたね・・・
まぁ、通常はそれでも実使用では問題ない事が多いので
これがまかり通っているのでしょうが・・・・
今回のお車はもともとGPSアンテナの右側
(ビーコンの逆側)の受信仰角が狭いので
”これかな??”と思いつつ、
まずはシステムチェック画面で
GPSの受信状態をチェックしてみると・・・・

う〜〜ん・・・
衛星は4つ捕捉しているのに
緯度経度やデータスタンプが出ていない・・・・

通常は衛星4つ捕捉なら緯度経度が確定するのに・・・


これではGPS補正は効かないでしょう。




そこで、とりあえずGPSアンテナの位置を




ビーコンと離して受信仰角も広い位置に動かすと・・・・
見事に・・・一瞬で緯度経度とタイムスタンプが出ました。

衛星の捕捉数は先ほどと同じなのに・・・・

ちなみにこの後、GPSアンテナを元の位置に戻す・又離す
を繰り返したところ、面白いほど
ビーコンの真横→緯度経度特定不能
離す→正常測位
を繰り返しました。

まぁ、これほど如実に干渉の症状が出ることは少ないのですが
やはり取説にそった取付をしないと
このようなことが起こりうるってことで・・・
で、作業としてはビーコンとGPSアンテナを設置しなおし無事終了しました。

ちなみに以下はオマケですがナビの取付けの基本事項として
アンテナ部分を離すのはもちろん、アンテナ類のコード等もまとめて束ねてはいけないってのもあります。
多かれ少なかれ、電気は流れれば磁界が発生し、磁界は電波に影響します。
配線類を束ねればコイルになり、コイルはより強力な磁界を形成したりします。
と言っても、これもナビ付程度ではそれほど神経質にならなくても
実際に作動に影響が出ることは少ないのですが
その中でも僕の経験上から言うと、ナビ関連ではビーコン及びその配線が
他機器に影響を与えるパターンが一番多くありました。
最近では殆ど無くなりましたが(機器の仕様が良くなったのでしょう)
ビーコンが出始めの頃(ユニットが別体だった頃ですね)は
ビーコンを接続するとオーディオにノイズが入る・モニター画面が乱れる(一定のノイズが入る)なんて事が
何度かあり、その配線修正にかなり苦労した記憶がありますので・・・

今回のオチは今回のように如実な例や僕の過去の経験はともかく、
取説の注意事項はそれなりに根拠があってのことですから
取付業者の皆様には最低限それを理解した上での取付を・・・・
って
メチャクチャ当たり前のお話でした。


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