2007年7月 嬉哀しき配線修理 その5 良いアイデアはパクリます マイク取付 | ||
この日記で度々書いているが依頼を請けると気が重い仕事のひとつに 「他店でナビを取付けたが問題があるので手直しして欲しい」ってもの。 何故気が重いかは嬉哀しき配線修理その3・その4あたりを読んでいただくとして・・・ この日の作業はその「他店でつけたナビの手直し」。お車はポルシェ911(996)。 サイバーナビを量販店でつけてもらったが、そのお店では スピーカー線は引きなおしでリアスピーカーの音は出せないと言われたとの事。 その他にも色々、お客様は気に入らない点があるそうで・・・ まぁ、過去にも書いた通り、こういう場合はまずは「取付店にご相談なされるのが宜しいかと?」と お話しするのだが、今回は内容的にこの取付店ではもっと酷いことになりそう?だし お客様自身が「量販店に頼んだ自分が悪い・・・」と仰っていたので当社でお請けすることに。 さて、いざ入庫し手直し。 996(&ボクスター986)の場合、純正システムはオーディオアンプ付きで オーディオ裏にスピーカーラインが来ておらず単純に配線キットでちゃっちゃとは繋げない。 ゆえに取付店ではスピーカー線を引きなおしたのだと予想される。 が、もちろん純正アンプへの4chプリアウトはちゃんとあるのでちょっと知識があれば 配線引きなおしは必要なくオーディオ裏で簡単に接続できる。 (光通信タイプはプリアウトが光接続の為、引き直しが必要です) この作業自体は手馴れたものでさっさと終ったのだが、 今回は取付店によって引き直されているスピーカー線を元に戻す作業が必要。 で、どっからどのように引き直しているかによって作業工程=工賃は大きく変わる。 普通は作業しやすいところ&元に戻しやすいところから引きなおす物だが・・ なんと!!このお車、 わざわざドアスピーカーの中から引きなおしている・・・(ーー;) ドアスピーカー線はフロント側まで来ているんだから そっから取れば良いのに・・・・ しかもその配線、正規のハーネス通し位置ではなく、 ドアの隙間から配線出すって素人並の処理の仕方。。(@_@;)。 かりにもポルシェでこの配線は超カッコ悪い。。。これには閉口。 おかげで普通は必要ない両ドア内張も外すことになったのだが この内張りもキチンと付いていなかった・・・・・ (まぁ、その分作業は楽でしたが・・・) |
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その他にも、何故か枠ごと出っ張って取り付けられている上、 出っ張り部は配線止用のスポンジテープ(美しく無い上、剥がし難い)が ベタベタ貼られたナビ本体&モニター部(モニター部はこの車種の場合、 立ち上がり角度がきつくなるのでわざと前に出してあるのだろうが・・) その他諸々を手直し。結局当社で普通に取付ける時以上の工賃が発生。 こちらは商売なのでそこはキッチリ料金を頂いたが 心情としてはとても心苦しい。 お客様はご納得の上での御依頼&満足なされたようなので良いとしても やっぱりこの手の仕事(他店取付後のフォロー?)は請ける側としては 気持ちの良いものではない。。。 |
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(←こちらは修整後。見た目だけではなく音もきっちり各スピーカーのバランス・ 特性を活かした音になってます。) と・・・ネタとしては書きやすいので悪いことばかりを書いてきたが、 この手の仕事ではこのように「なんじゃこりゃ??」と思う取付だけではなく 「うわ、こりゃあ良い取付方してるな。勉強になる」とか 「うぉ!こんな取付け方があったのか!!」等、 目から鱗が落ちる&勉強になる事もたまにある。 (とは言え、手直しの依頼の場合は殆どがロクな取付じゃないから 手直しに来るのであってこういう例はたまにしか無いのだけれど・・・) そんな特は遠慮なく?良い例はパクラせて頂く。最近では・・・ カロのナビをつけるとき必ず付きまとうのが音声認識用のマイクの取付。 これ、マイク自体はそんなに大きくないのだが取付台座が結構かさばる。 取説ではステアリングポストかサンバイザーに挟むよう書かれている。 当社では取付の際、必ずお客様のご希望を聞いてから それにそって取付位置を決める。見た目重視ならパーツや車両側を 加工したりして純正風や隠して取付も可能だが その場合余計な料金が追加になってしまう場合がある。 ゆえに、多くの場合は経験上&使い勝手と見た目から Aピラーの上方(サンバイザーの横)に挟むことが多い。 が、この場合の難点は台座の厚みの分だけピラーとルーフ間に 隙間が出来てしまう事とやはり台座の出っ張りの分だけ出っ張ること。 そんな折、やはり配線手直しで先日入庫したお客様。お車はポルシェで当社にて07サイバーナビを 通信販売でご購入、新車と言うことでディーラーさんにてお取付だったのだが 5chシステム(純正センタースピーカー活用)に組みなおして欲しいという事で当社に入庫。 (現行ポルシェの純正センタースピーカーは 普通に接続するとフロント2chからの分岐になり 独立制御はできないのです) こちらの作業は取付状態も良く問題なく終了。で、作業中に発見したのが 上記のマイクの取付け方。位置は普通にAピラー上方だったのだが付属の台座は使用せず なんと配線まとめ用のタイラップ(結束バンド)でマイクを固定し挟み込んでいる。 お〜〜〜これはまさにグッドアイデア!! これならピラーの隙間も出来ないし台座の出っ張りも気にならない。 それより何より作業も簡単で後からの位置修整も簡単、更に改造や余計な加工・必要パーツも要らない (タイラップ1本だけ使いますけどサービス範囲です・・)、要するにお金も手間もかからず見た目も良い!! これは速攻次の日の取付から取り入れさせて頂きました(^^ゞ 良く考えてみればとても簡単&思いつきそうな事なのですが 当社の取付の場合、基本的には取説にそって&付属部品はその意味の通りに使うのが前提だったので 思いもよりませんでした・・・・・まさにアイデア商品・・もといアイデア取付!! ↑左の例のお車、ピラー付け根とサンバイザーが近すぎる為、台座使用だとサンバイザー稼動時に マイクが引っかかりますがタイラップ取付なら心配なし!右は一般的な車両の場合 他店取付の手直しに関しては嫌なことが多いけどこのように収穫もたまにはあるって事で 表題の「嬉哀しき・・」が最近哀しい例ばかりだったので嬉例として書いてみました。 この手のアイデア取付?のスピンオフネタは近々掲載予定!? |
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