2008年8月 ビビっちゃうシリーズ?その3 テンションはいつも高めに!ビビるが故に目が曇る?   
ナビ取付等の作業の時、製品お持込みの場合お持込頂いた製品自体に不具合があると超泣ける。
特にお持ち込み製品が中古品の場合
”これ、ちゃんと動くのかなぁ〜組上げてから動かなかったらやだなぁ〜”とビビる。
以前このページの”初期不良は泣ける2 悪夢の連荘”や”初期不良は泣ける(T_T)”で書いたとおり
取付後に作動不良が発覚すると精神的に受けるダメージは大きいのです。
テンションも下がりますし・・
ゆえに、
中古品の場合は取付前に出来る範囲での作動テストはするのですが
製品によってはこれが出来ない場合もあり、そんな製品に限って怪しかったりして・・・・

その日の作業はアウディA4にサイバーナビをご購入&お取付。
で、問題だったのはお客様が
中古のCANバスアダプタープラスをお持込になった事。
ご依頼時に「取説はあるが配線の1部が欠品している」とは聞いていたのだが
まぁ、問題ないだろうと。。。
CANバスアダプターについては単体で作動点検するということは出来ないので
取付しながら確認していくと・・・・ん??欠品しているCANバスラインのカプラー以外にも
ヒューズもなくなってる・・・オマケに各信号線の入出力線の先に
以前つけていたときに作ったであろうギボシ端子がついていたが
オスメスがムチャクチャ。(普通は出力はメス、入力がオス
これから見ても以前は怪しい取付がされていた事が予想される。
なんとな〜〜く嫌な予感で
ちょっとテンションが下がる
ついでに言うと取説も現在のバージョンの物で実際の現物とは配線色が異なる。
まぁ、これはたいした問題では無いのだが
念のため製造元に配線色の確認・バージョンの確認と余計な手間がかかった。

取付完了し
いつもはお楽しみ今回はチョット不安な作動テスト。
まずはナビの接続確認画面で各信号の入力をチェック。
あれ・・・やっぱり・・・・
CANバスアダプターからのバック信号が出ていない・・・・(汗

CANバスアダプターの場合、マニュアル車や車種・アダプターのバージョンによっては
元々バック信号が出ない場合もあるのだが、今回の組合せでは出る事は製造元に確認済み・・・
とりあえず
配線接続を確認するがもちろん問題なし
幸いA4のバック信号を取り出すのは簡単なので早々に見切りをつけ
とっとと普通に配線しなおす。
一旦組んだ後のやり直しでテンションちょっと下がる・・・・・
このA4の場合は
CANバスアダプターを使わなくても各信号は取り出せるので
普通ならこの段階でこの怪しいアダプターは外してしまいたい
ところなのだが、
今回はただのアダプターではなく、純正のステアリングスイッチで後付ナビの操作が出来るタイプの
CANバスアダプタープラスって奴。
ステアリングスイッチを使う為には欠かせない
車速とイルミネーション信号は問題なく出ているようなので
不安に思いつつアダプター装着のままに
そして肝心のステアリングスイッチの作動確認。
が・・・ここでも作動不良が・・・・・一旦は普通に作動したのがが
エンジンを切って再確認すると作動しない・・・・・・・・設定がリセットされてしまっているような感じ。
テンションは更に降下し低空飛行に・・・・・
このアダプターのステアリングスイッチ動作は学習型ではなく設定型なので
リセット・設定を替えてみるを何度か繰り返していると
何故か?結局最初の設定で作動するようになった。
その後は時間を置いてのテストでも問題なかったので
何だか不安だがとりあえず作業完了として完全に組上げ・・・・・
でもやっぱり不安なので試走もしてみる。

うんうん、車速もバッチリだしステアリングスイッチも問題ない。これなら大丈夫だ。
あ〜よかった・・・・

と、ホッとしつつ停車の為ブレーキを踏むと・・・・
コトっ    ん????異音??何の音だ?
こんなとき
よくあるクダラナイオチはグローブボックスの中の物や
キーやハンドル付近に取付けてあるアクセサリーが近辺に当って音が出るってのが
お決まりのパターンなので
グローブボックスの中の物は全部出して、アクセサリー類もチェックして再確認。
コトっ・・・・・・・       (ーー;)・・・・・
音はどうやら取付たナビの近辺から出ているように聞こえる・・・・・
一旦は機首をあげたテンションが再び下降する。。。
あ〜そうか・・・・アダプターが駄目だった時&設定を簡単に変えるられるよう
オーディオ(ナビ)裏の取り出しやすい位置にマジックテープで簡単に固定したのが不味かったか・・・
やり直しだな・・
と、再びグローブボックスをバラして今度はキッチリ固定しなおし、
念のためスポンジテープも巻いて組み付け”これで完璧だ”と思いつつ再確認。
コトっ・・・・・・・・ ・・・・(ーー;)・・・・・・
おいおい・・・どういうわけだ??
仮にもプロ。他に音が出そうなところ(ヒューズボックスやコネクター)は
キチンと処理してあるし・・・・何よりかなりハッキリした音で相当な固体の音だ。
テンションが下がりまくったまま再度バラして確認するが怪しいところは無い・・・・と言うか気づかない


そう、
ここでいきなり今回の教訓。文中何度か”テンションが・・・”と書いているが
これ、結構大事。普通の仕事でも生活でも多分これは同じでしょうけど
技術・経験・知識・ひらめきがメインの電装の仕事でも
テンションが低いとくだらないミスや見落としが多くなったり頭が回らくなったりするのです。
実際によくある話で
「何かミソがついた仕事は他にも問題おこりやすい」
「ミスや手順違いでやり直しになった作業はやし直し段階でイージーミスをおこしやすい」

なんてのはテンションが下がることに影響しているのでしょう。
ゆえに、
普段は仕事中にテンションが落ちた場合は
一旦手を止め、気分を転換してから新たな気持ちで取り掛かる様に心がけている
のだが
今回はとりあえずギリギリの低空飛行でしたが最後までイケると思い
気分転換を挟まずいってしまった為、最後の最後で余計な時間をかけてしまったのでありました。
やっぱりビビりや焦りはロクな結果を生みません。
皆さんもテンションが下がった時は気分転換を忘れずに!
ってオチでした。おしまい。


え?・・・ああ、異音の結果書いて無かったですね。
灰皿に中にシガーソケットが入っててカタカタいってました。まぁ途中に書いてある
”クダラナイオチ”って奴ですね。テンション低くてこんな基本的なことに気づきませんでした・・情けない・・・

ちなみにお客様のお車を作業時はいくらテンションが低くても、
もちろん仕事はキッチリ丁寧に行いますのでご安心を。
危険レベルまでテンション下がってる時は仕事休むか他の人に代わってもらいますので・・


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